隠れた天才 BRETT GARSED
2005年 03月 15日
メカニカルかつ流麗なスウィープ連発のフランク、恐るべきスピードピッキングを披露するショーンに対して、Aホールズワースばりのレガートウネウネフレーズを連発させて驚かされたのが彼だった。
よくよく調べてみると、オーストラリア生まれのブレットは、アメリカンHRバンド(ユニットという表現が適当かも)NELSONのアルバムにリードギタリストとして全面的に参加していた。
そのアルバムは“コールド純”な感じで、既に入手していたのだが、改めて聴くとさりげなくテクニカルなギターが盛り沢山で、こいつがあのブレットか・・・と再認識させられたのでした。彼らの全米大ヒットの1stアルバム「AFTER THE RAIN」は爽快なアメリカンHRの名盤としてクオリティも高く、ブレットのギターも楽しめる好盤だと思います。
でも、ブレットの本来の姿は彼のソロアルバム「BIG SKY」で聴いて驚いて欲しいです。彼のピッキングは独特でピック+3フィンガーというスタイルで、高速フレーズ、レガートをバリバリ決めてくれます。マイケル・リー・ファーキンスとプレイスタイルは近いかもしれません。
楽曲的にはロックよりのフュージョンがベースですが、意外にPOPさも持ち合わせていてかなり爽快です。時にJベックの匂いもチラリ。このアルバムでは彼の様々な音楽的側面が楽しめ、飽きの来ないギターインスト、ある意味大人な仕上がりです。
デレクシュリニアン率いるPLANET Xの初期にも参加しているので、そちらで彼を知った人も多いかも。僕はブレットとGITの仙人で8フィンガーの達人T・J・ヘルメリッチとのデュオアルバムも大好きなので、いずれまたそちらも紹介できればと思いますが。
まずはブレット・ガースト、要チェックです。驚きますよ、きっと。
BRETT GARSED