TRI-Offensive最高!菰口雄矢に驚くべし!
2009年 06月 27日
ということで、とんでもなく危ないギター・アルバムを!
TRI-Offensiveってご存知でしょうか?
トライ・オフェンシヴと読むのですが、とにかくハンパないテクニカル・インスト・トリオっす。
メンツは、KENSO、野獣王国でお馴染みの小森啓資(D)に、プリズムの岡田治郎(B)というベテランリズム隊に、若干21歳のギタリスト、菰口雄矢!
この菰口雄矢(こもぐちゆうや)がキテます!
ハッキリ言いましょう。日本を代表する次世代ギター・ヒーロー最右翼の逸材だと断言しますです!
ヤンギのDVDで彼の存在を知ってはいたのですが、アルバム音源は聴いたことがなかったので、ポテンシャルを図りかねていたのですが、トライ・オフェンシヴの作品を聴いて確信しました。コイツはヤバイっす!
インギー直系の大村佳孝、ガルネリウスのSyu、Mr.ORANGEや今はKnifeで活躍中のショーン、ファジー・コントロールの樹音、チャーの息子のジェシーなど、若手有望ギタリストは数多あれど、ギター・ヒーローまでのレベルまでは残念ながら、、、という感じでした。
いやあ、菰口のプレイはこれまでにあまり日本人でいそうでいなかったタイプ。ロックがベースなんでしょうが、ジャズ・フュージョンやプログレ色も強く、スコヘン、グレッグ・ハウ、エリック・ジョンソン、ショーン・レーン、ブレット・ガースドなんかの雰囲気をビンビンに感じさせます。ヨーロッパよりアメリカ系だな、絶対。さすがにカントリー・リックは飛び出しませんがね(笑)
サウンド・メイクや出音は軽めで深みや味はこれからでしょうし、フレーズやバッキングのアイデアなんかもまだまだ若いなあって感じでもありますが、とにもかくにもプレイ・アビリティ、ギター・テクニックが圧倒的!
高速フル・ピッキング、スウィープ、TAP、レガートまで自由自在に弾き捲っており、とにかく流麗で圧巻!チョーキングや泣きのフレーズ、ロングトーンなどもまだ甘ちゃんですが、とにかく押せ押せのシュレッド・プレイはスリリングそのもの!はっきりいってカッコ良過ぎです!ギターを愛する人なら避けて通れませんよ、彼は(笑)
今作の楽曲もほとんど彼が手掛けており、プログレ調なんかもあってかなり音楽性の幅広さも感じさせます。
フレーズ的にはインギーみたいなネオクラシカル色はほとんどなく、かといってヴァイ色もほとんど感じません。その辺りにもマニアなギター・ファン心を掴むポイントが隠れているかも。
かなりテクニカルなインストなので、難解さを恐れる方もいるかもしれませんが、メロは意外にもPOP。フュージョン的な展開もありますが、サウンドはあくまでROCKだし、プログレ的構築美にも溢れており、そっち系が好きな方は必ずやアタリでしょう。
ジェフ・ベック系ミディアム調の楽曲でのエリック・ジョンソンまんまのフレーズはご愛嬌だけど、とにかく今後の可能性を感じさせるギタリストっす。
ぜひぜひ菰口雄矢のギターを体験してみて下さいな。
驚きますよ、きっと。