有名になっても探究心旺盛 STEVE VAI
2005年 04月 15日
ちょっと有名になりすぎたとこもあるけど。
王道だけど一番好きなのは「PASSION & WARFARE」。DAVID LEE ROTHで聴いてこっちに走りました。ちょうどその頃ギターオーケストレーションものにハマってたってこともあるけど、M1「LIBERTY」ですでに落ちました。イントロ的要素の曲だけど、幾重にも重ねられたギターハーモニーが美しすぎて・・・。スチュワートハムの活躍している曲も良かったしね。後々バラードの指定席だと知るM7「FOR THE LOVE OF GOD」も素敵すぎ。バラードなのにすんごくテンション高いし。あ、「I WOULD LOVE TO」のキャッチーさも大好きでしたよ。某インタビューでJEFF BECKの「BLUE WIND」にそっくりだという指摘を受けてたけど(確かに似てるんだよね)。やっぱVAIって自分を主張しててとても良いね。このアルバムだってPOPっていやあ確かにPOPだけど、結構フレーズとか変態チックなところも多いしね。VAIの中では分かり易いけど、サトリアーニ程明確に爽快でもないし、ひねくれてるし。なんてったってZAPPA’sチルドレンだから。
1st「FLEXABLE」も実験的だけどかなり良いです。8トラで宅録し自主制作でリリースしたものだけどかなりクオリティは高い。今改めて聴くと変態精神もさることながら以外にPOPなんですよね。ヴォーカル曲も含めて。今でもLIVEで演奏される「ATTITUDE」とかも良い良い。
正直、サトリアーニよりVAIのほうが好きでした。ひねりがあって(バンド遍歴的にかな?)派手さも感じてたし。ただ、やはり一時期やや飽きてたのも事実。だけど、彼は彼らしさを常に失わない。っていうか、彼らしいギターしか弾かない(弾けない?)そこが良いんだよ、きっと。
世間的に評価低いけどWHITESNAKEの「SLIP OF THE TONGUE」も俺はそれなりに好きだしね。確かに「FOOL~」のカヴァーはちょっとやりすぎだけど。ラストの「SAILING SHIPS」とかはVAIの妙にクールだけど切ない感じが出てたと思う。ヴァンデンバーグが弾いてたらああはならなかっただろうし。
そうそう久々の最新作も結構良かった。まだまだ聴き込みが甘いんだけどね。思いっきりコンセプトアルバムだから。とはいえ聴きやすい内容だし。G3に備えて復習するのみ。
結局さ、何だかんだ言っても俺はVAIは好きなんだよね。全く興味なかったREBECCAの「SUPER GIRL」(VAIが参加)、PIL「COMPACTDISC」を買ったくらいだもんね。
これからも神としてギターの魔術師として精進してください。くれぐれも作曲のための瞑想、断食でダウンしませんように。
STEVE VAI
何かと物議を醸し出した Whitesnake の "Slip Of The Tongue" ですが、良くも悪くも Steve Vai の更なる知名度アップにつながったことだけは事実でしょう。あの一連の騒動でスタイルを貫く大切さと難しさ、その両端を見たような気がします。本作 "Passion And Warfare" はそんな Steve が希代のギター・エンターテイナーとして本領を発揮した名盤中の名盤。僕にとっても、新生 Whitesnake のモヤモヤを吹き飛ばしてくれる快心の一作となりました。...... more