次はコイツのギターに注目!!ニック・ジョンストン
2016年 03月 21日
彼の名はニック・ジョンストン(NICK JOHNSTON)
ヤングギターのレビューとインタビューを読んでピンときて即アルバムをチェック
すでにアルバムを3枚リリースしていましたぜ
しかも全曲インスト!!
オイラが聴かずして誰が聴くのだ、なんて(笑)
ガスリー・ゴーヴァン、マイク・オーランド以来、正直なところ余り新しいお気に入りのギタリストに出逢えてなかったんだけど
コイツは当たりですぜ、旦那、奥様
ギターのテクニックはガスリー程圧倒的ではないかもしれませんが、それでもかなりの迫力、腕前でスリリングなテクニカル・フレーズを連発しています
でも、何と言っても彼の凄いのはとにもかくにも曲が良いところ
ソングライティング能力に素晴らしく秀でているのだ
ギター・インストと言うと、どうしてもジョー・サトリアーニ、スティーヴ・ヴァイっぽい方向性かネオ・クラシカル系、あるいはハード・フュージョンに走りがちなんだけど彼はどれとも違う雰囲気なんですな
ロックがベースにあるんだけどジャズ/フュージョン、ブルース色はかなり薄め
カナダ人なのにヨーロッパ、北欧系のようなメロディの憂いもうれしい
強いて言うならアンディ・ティモンズ、キース・ムーア、スティーヴン・アンダーソンにプログレ風味が加わったというか
時折変わり種なのかベンチャーズ、サーフ・ロックっぽいこともやってしまう懐の広さ、おちゃめさも好き
スティーヴ・モーズやエリック・ジョンソンがカントリー風チューンを欠かさないのと同じかもですな
それと、アコースティック・ギターを上手に取り入れている部分も好感触
メタル系、テクニカル系一辺倒なギタリストは案外アコギをおろそかにしがちですからね(笑)
オイラは3枚ともアルバムはチェックしたんですが、最初に聴くのであれば、楽曲ヴァラエティに富みテクニカルな聴きどころも多い2nd『IN A LOCKED ROOM ON THE MOON 』をオススメします
ポール・ギルバートとガスリー・ゴーヴァンのゲスト参加も嬉しいですし
完成度の高さでいうとジ・アリストクラッツのリズム隊、つまりブライアン・ベラー(B)&マルコ・ミネマン(D)が全面参加した3rd『ATOMIC MIND』が一番かもです
よりメロディ、アレンジ、構成が練られておりただのテクニカル・ギター・アルバムではありません
ギター一音一音の深み、フレースの説得力も各段に増しており今後を期待させます
ガスリーとの共演が楽しめるミディアム・チューン「SILVER TONGUED DEVIL」で確かめてみて下さいな
ギターはフェンダーのストラトキャスター、ピックアップはセイモア・ダンカンとのエンドースらしいですが、良い音出してます
ジャケットやアートワークも本人がデザインしているようで才能は多彩なんでしょう
オフィシャルHPによるとブライアン・ベラーと現キング・クリムゾンのトリプル・ドラムの一人ギャビン・ハリソンを迎えてニュー・アルバムの制作中とのこと
早く更なる進化を遂げたであろうニック・ジョンストンの最新型ギター・アルバムを存分に味わってみたいのだ
みなさんもチェックしてみて下さいね~
生ニックを日本で拝むためには、もう少し日本でブレイクしてもらわないといけませんな
さ、布教活動せんと~(笑)