YESの隠れた名曲を『UNION』に聴く
2016年 05月 07日
『サード・アルバム』『こわれもの』『危機』辺りが大好きなファンにとっては認めたくないと発言をする方も多いのかもしれない
これが別バンドだったら良い作品だと純粋に思える・・・っていう言い方もある
でもね、オイラは余り関係ないです
だってさ、スティーヴ・ハウ時代もトレヴァー・ラビン時代も、さらにはピーター・バンクス時代もそれぞれの良さがあるからね
好きな作品を好きなように聴いて楽しめば良いのさ
アレはイエスじゃないとかそんなのはどうでもいいさ
でね、そんな新旧イエス・ファンをさらに混乱させたであろうアルバムが本日のお題なのです
『UNION(結晶)』ですね
ABWH(ジョン・アンダーソン、ビル・ブラフォード、リック・ウェイクマン、スティーヴ・ハウ)の新作が途中で瓦解しそうな気配多し、、な時に、一方で90125チーム(クリス・スクワイア、トレヴァー・ラビン、トニー・ケイ、アラン・ホワイト)も新曲を録り始めていたらしいんですな
そこで、オイラの記憶が確かだと仮定すると雑誌で読んだと想い出すのは・・・ジョン・アンダーソンが90125チームの新曲を聴いてえらく気に入って自分に歌わせて欲しいと申し出たとか?
で、これらのABWHと90125の作品をまとめてYES名義の新作アルバムとして発表してしまおうという・・・
強引なまとめ
でも、当時は世間的には8人イエスが奇跡の誕生とか言って盛り上がってたような気がするけど違ってたかしら・・・???
で、詳細を知らずに新譜として購入、聴いたオイラの感想は、「収録楽曲にバラツキはあるけれど」・・・結構お気に入りの曲があったんですねえ
でも、実際のところは8人が一緒に演奏している楽曲はオーヴァダブ含めても皆無で(苦笑)
結局、それぞれ2チームのYESの作品がコンパイルされたオムニバス的新作なんですよね
ひょっとすると2バンドのスプリット・アルバムという言い方が正しいのかもしれません
なので、それぞれのメンバーが余りこの作品の成立経緯、これを一つの作品として捉えた際に納得がいかないというのはある意味当然の帰結だと言えるかもしれませんが・・・
けれど、楽曲そのもののクオリティはアルバムとして否定するのには惜し過ぎる位高品質な仕上がり、内容なのですぞ
特にオイラの正直な気持ちとしては、トレヴァー・ラビンのソングライター、アレンジャー、プロデューサーとしての実力が遺憾無く発揮されたと思う3曲が未だに大好きなのです
ではここで、オイラのYES『UNION』ベスト3を勝手ながら発表させて頂きます(笑)
第3位 Saving My Heart
いいですねえ、ミディアムの穏やかなリズムにこのメロディ
いかにもイエスなブ厚いコーラスも最高
ジョン・アンダーソンの声にクリス・スクワイアのハーモニーが重なるとこれぞまさにイエス。サウンドの要なのだ
後半部のややコンパクトながらメロディックに歌い上げるトレヴァー・ラビンのギター・ソロも気持ち良過ぎですぜ
さて、残りの2曲はいずれも甲乙付け難くて悩んじまうところだけど・・・
第2位 Lift Me Up
イントロの幻想的かつスペーシーな雰囲気にトレヴァーのギターがガッツリ絡んで来た瞬間からテンションMAXでしょう
一転して穏やかなアルペジオに乗るジョンの天使の歌声・・・ツカミは完璧(笑)
そしてAメロのリピートでは低音パートのハモリが加わって、メロディックでPOPなサビに突入、これぞ90125の本領発揮!!!
サビ終わりのメロディも美し過ぎる・・・
後半のギター・ソロもまさにトレヴァー・ラビン、、最高だぜ!!!
メロディを大事にしながらも大胆に歌い上げて、速弾きのリックを徐々に織り交ぜていきスリリングさを際立たせていくその構築力もサスガです
エンディングの締めもカッコええ~
となると最後の1位はもうこの曲に決まりですね
曲名からして何か良い予感のするコイツ
第1位 Miracle Of Life
綿密に練り込まれ組み立てられたイントロの構成にすでに脱帽・・・
途中のマンドリンっぽいサウンドはハウへのリスペクトなんだろうか?
もしそうだとしたらそれも素敵
イントロだけで2分超えって・・ハハハ、ある意味イエスならではかもですな
本編も静かなAメロから何か起こりそうな雰囲気が漂い
Bメロの展開、メロディがまた素晴らしいのだ
そして怒涛のPOPなサビ
ああ、ええなあ~
クリスのベース・ライン、サウンドも相変わらずで安心
ミックス的にはベース・ラインがそれほどは大きくないものの、でもね、しっかり主張しながらもボトムをバッチリ支える、これでしょう、クリスのベースは!!
ハーモナイザーを使ったのかな?例の分厚いシンセのようなトレヴァーのフレージングも90125の特徴ですな
あ、この曲、いわゆるギター・ソロってないんですね・・・びっくり・・・
そんな曲を第1位にしたオイラ、かな~り珍しいかも(笑)
ま、それだけ、楽曲、メロ、アレンジのバランスも良かったってことなのでしょう
さてさて、みなさんの感想はいかがでしょう?
YESの歴史において埋もらせておくには余りにももったいない好作品
改めて聴いてみると意外な魅力を再発見出来るかもしれませんぞ
と自分にも改めて言い聞かせつつ
YES『UNION』じっくりと聴き直してみて下さいな
UNIONツアーでの「Lift Me Up」の映像発見したのでどうぞ
あわわわ、、トレヴァーがヴォーカルでも大活躍なんですね
最後のギター・ソロはアルバム以上にアグレッシヴでクールですな
アコギの12弦、後半のスタインバーガーもややつまらなそうに弾く(気のせい?笑)ハウの姿がなんだか切ない
そりゃ、バッキング弾くのに慣れてないもんね、アナタ・・・
やっぱこの二人のツイン・ギター編成はどう考えてもあり得ませんでしたね
スティーヴ・ハケットとのGTRが短命に終わったのもむべなるかな
あ、90125寄りの発言ばっかですみません。。。ABWHサイドにも数曲、良い曲ありますので(笑)
その辺りはいつか別記事で紹介する日があればと・・・
とわいえYESが最高ってのは変わりません
さ、各自それぞれのYES愛を思いっきり楽しみませう
でわでわ
Ritual のオーケストラバージョンも好きだけど
8人 YES のツアー 、オンタイムで見たかったです。
今、私にとっては、YES 再々ブームで♡
いつの時代も、自分自身のありようでも好みが変わったりすることもあり、様々な変化をしてこそ魅力的だと思います。