横山健のギターっがイイんです
2005年 12月 04日
こんなにも自分の知らないギタリストが出てくると改めて音楽の幅広さを痛感させられますね。
で、自分もG3として選出しておきながら、意外にも一度も記事にしてないギタリストが結構いることに気付いた次第です。
よって今回は横山健ですね。
ご存知メロコア全盛期にハイ・スタンダードで一世を風靡した彼です。
メロコアって流行りモノとして一蹴する人も多かったけれどオイラはモノによっては好きでしたよ。ハイスタもその内の一つ。技術云々もあるけど(結構オイオイってバンドも中にはいたからさあ)楽曲がやはりズバぬけて良かったんだよね。
そんな横山健が最近ニューアルバム「NOthin' But Sausage」をリリースしました。
大展開されてたタワレコ渋谷店で即GET!
まずタイトルとジャケからして笑える!!おいおい「○ンコばっか」って・・・絵柄がかわいいからあんまりみんな気にしてないかもしれんけど、結構ギリギリの線だよねえ(笑)
ただただ中身は素晴らしいっす。一聴したらもう健ちゃんメロディーが勢い良いビートに乗せられて気持ちよいのなんの。基本はメロディックパンクなんだけど、日本人好みの哀愁切なメロもあってグッド。
全体的にかなりタイトなバンドサウンドでまとめてます。健ちゃんがベースを兼任でプレイしてるのも関係あるかもなあ。基本は疾走系なんだけど(笑)、M8みたいな横山流ハワイアンなインストもあったり、M13のようにアコースティックに決めたりして懐の広さ見せてますね。
彼はHM/HR上がりだけあってギターの刻みがかなりタイトです。割とこっち系のバンドってルーズなグルーヴが多かったりするけど(それはそれで味だけどね)、そのタイトさがサウンドを良い意味で引き締めているんだと思います。まあ、一辺倒な刻みなんで少々飽きたりする時もありますが・・・(苦笑)
ギターソロもテクニカル系ではないもののメロディックに歌い上げてて気持ち良いことこの上なしです。M6のソロでパッヘルベルのカノンのフレーズを引っ張ってくるところなんかにサラリとセンスを感じてしまいます。
それにカヴァー曲のセンスも抜群。ハイスタ時代からおっという選曲ばかりでね。今回はポピュラーソングとしても有名な「君の瞳に恋してる」を演ってますよ。
実はソロアルバム1st「The Cost Of My Freedom」もかなり好みなんですよ。
ハイスタを吹っ切るかのようにアコギの弾き語りなんかで始まったりするけど、やはりメロが立ってるんでフォーキーにはならない。横山節にまとまっちまうから不思議。
これまたジャケがクールでいいんですよー。
2ndのバンド感に比べるともう少しヴァラエティーに富んでいますね。速い曲ばかりでなく緩い曲もあったりして。オクターブ奏法とかでジャジーに決めてたりもするからね。しかしホントこの人の書くメロディーはグっときます。単純に盛り上がれる曲もあれば、ちょっとキュンとする曲もあり、またギターがね、しつこいけど本当にメロディックなのよ!!爽快なんですね。
ギター好きには余りチェックされにくい存在だとは思うけどたまにはこういう豪快爽快ギターも良いのでは。なんて思ったりもしてます。
KEN YOKOYAMA / NOTHIN' BUT SAUSAGE[CD] 価格: ¥ 2,300 (税込) この手を音楽を聴く人ならほとんど知ってるとは思いますが、『元(現?)~のメンバー』って、説明は敢えてしません。 変な先入観を持って欲しくないからです。 俺はギターを弾くんでギター・プレイの観点から聴きがちではありますが、それを抜いたとしても個人的にはこのアルバムはよく出来てると思いました。 アコギによる素朴な弾き語りの小曲『SO SORRY』が特に良い感じです。(早速、コード進...... more