マイケル・リー・ファーキンスよ何処に・・・
2005年 03月 20日
当時はまたマイクヴァーニーがただの速弾き野郎を送り込んできたな・・・程度にしか思わなかった。その辺りのイングヴェイクローンにも食傷気味だったんで。
ところが、聴いてビックリ。彼の1stその名もズバリ「マイケル・リ・ーファーキンス」素晴らしいアルバムだった。
一聴するとスティーブヴァイっぽいかもしれないが、彼のルーツは少し違うようだ。ロックに限らずブルース、カントリーなどの影響が強く、楽曲にも諸にそれが表われている。
サムピック+フィンガーピッキング、カポタストの使用、アーミングの多様などの独特のスタイルから繰り出される洗練された滑らかなフレーズはどこかアメリカンブルース(良くも悪くも全く泥臭さはないが・・・)な匂いもあり非常に気持ちが良い。
デビュー時に、ルカサー、モーズらが賛辞を送ったというのも納得させられる実力者のマイケル。個人的にはやはりこの1stがオススメ。
ただ、もう一つ彼の特筆すべきプレイを紹介したい。現在ALSという難病で治療中の天才ジェイソンベッカーの2nd「PERSPECTIVE」内の大曲「END OF THE BEGINNING」でマイケルがギターを弾くことが出来ないジェイソンに代わって奇跡とも言えるほどの素晴らしいプレイを収めているのだ。ジェイソンへのリスペクトを忘れずしかも自分らしさを表現しており、ただ涙涙。マーティーフリードマンがジェイソンの生き写しのような最高のプレイだと誉めた程のテイクは、クラシックベースにメロディアスなギターが響き渡る名曲。これは必聴だ。
ところで、最近そのマイケルの音沙汰がない・・・。そろそろ、一線にカムバックして欲しい。せっかくの逸材なんだから。
MICHAEL LEE FIRKINS
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