ROLLY史上最大のロック・オペラ ROLLY'S ROCKROLLY
2016年 09月 22日
あれからもう20年・・・
ROLLYの記事をアップしていたらこの作品を思い出しました
すかんち解散後ROLLY初のアルバムがコレだったのですな
ROLLY(THE ROCK ROLLY)『ROLLY'S ROCKROLLY』
1996年9月21日発売だからまさにちょうど20周年のアニヴァーサリーイヤー
いやあ大好き過ぎて死ぬほど聴きまくりましたよ
懐かしいなあ・・・マジで・・・
音楽は当時の記憶、思い出もたっぷり吸っているので
いざその音楽を聴きだすと一気に当時の世界へと戻ってしまうのです
しかし、このアルバムこそROLLY渾身の一大ロック・オペラ
すかんち時代の作曲、制作に厳しい縛りがあったとは思いませんが
より自由度の高い環境、メンバーと共に創り上げたのであろう
ROLLYのロック妄想全開のやりたい放題が良い意味で作品に投影されている気がする
収録曲はこんな感じ
01.THIS IS THE ROCKROLLY(恐るべきロックローリー)
02.虹をつかんだお話
03.あの娘はマーメイド
04.いかしたハイヒールブーツ
05.メタモルフォーゼは4倍なのです
06.愛しのデロリアン
07.ファニーフェイス
08.ロデオ (クレイジーホース)
09.私のアイドル
10.メイクマジック・ルージュマジック
11.白い寫眞館
12.HE`S SO FINE
13.鏡の中のピエロ
冒頭M1のロックオペラでまずはヤられますぜ、旦那
すかんち時代の「好き好きダーリン」がミニ・ロック・オペラだとすると、この曲は本格ロック・オペラですな
場面展開、劇場型音楽、ロックへの憧憬・・・含め楽し過ぎるのだ
さりげなく、四人囃子の2nd『ゴールデン・ピクニックス 』の「カーニバルがやってくるぞ」のフレーズが挿し込まれているのも嬉しいマニアックさ加減
オイラの超イチ押しはクイーン劇場とも言えるクイーン大好き要素テンコ盛りのM2「虹をつかんだお話」
痺れる位にカッコええのだ
イントロの緊張感溢れるピアノはまるで「DEATH ON TWO LEGS」・・・そして必殺の「LIAR」のキメリフ
うんうんヤバイぜ
ブライアン・メイへのリスペクトたっぷりのギターも嬉し過ぎる
この2曲だけでもこのアルバムを聴く価値があります
この後もROLLYワールド尽くし
ロック、ハード・ロック、ニュー・ロック(日本のロック)のマニアックな知識を総導入しつつ、音楽的にはマニアックになりきらず思いっきり楽しくカッチョええロック・アルバムに仕上がっているのです
久し振りに頭から全曲聴き直してみましたが、懐かしさだけではなく、本当にカッコええし気持ち良い
「あの娘はマーメイド」は後期すかんちの流れかな、太いベース・ラインが意外に肝かも
「いかしたハイヒールブーツ」はすかんちの「恋のローラースケート」の兄弟ソング?のような、ね
「メタモルフォーゼは4倍なのです」の歌謡曲テイストもばっちりヤッチまってます(笑)
「愛しのデロリアン」「ファニーフェイス」はある意味ROLLY=すかんちワールドですな
「ロデオ (クレイジーホース)」はカントリー、アメリカンにZEPが一瞬見えたりしてアルバムに異色の風を吹き込んでくれてます
チューリップのカヴァー「私のアイドル」もバッチリはまっています
「メイクマジック・ルージュマジック」にはチラリとハルヲフォンの匂いを感じさせ
「白い寫眞館」はオイラも大大大好きなクイーンの「ミリオネア・ワルツ」風アレンジが印象的・・・ってかこの曲、中村雅俊のカヴァーだったのね・・・全然気付いてなかった(笑)
「HE`S SO FINE」はゴリゴリのリフもええし、ZEPのニュアンスも・・・ムフフ
ラストは「鏡の中のピエロ」でしっとりと締めます
溢れ出るロック愛
すかんち時代から一貫しているROLLYのその姿勢
いやあ素晴らしす
とはいえ、実際のところROLLY、すかんちファンでもこの作品きっちり聴いてない人多い気がするのだ
すっかり廃盤になっちまってるけど・・・
なんとか中古市場で良いのでGETして日本のロック・オペラの名盤を自分の耳で確かめて下さいな
そうそうROLLY最新アルバムのツアーが発表されていて、メンバーはまさにこのアルバムTHE ROCK ROLLYのメンツが勢揃い
ROLLY(Vo,G)、永井ルイ(B)、松本淳(D)
残念ながら天国の小川文明は参加出来ませんが、ロック・キーボード(ピアノ)を弾かせたら日本屈指の実力派、三国義貴が参加とのことで文明氏の分までロックしてくれることでしょう
ROLLYのロック愛に満ちた作品、いつ聴いても最高です
THE ROCK ROLLY万歳