馬鹿にするなかれ!! RABBITの卓越した演奏力!!
2005年 09月 19日
そんな評価しか得られずに試行錯誤しながら散っていったバンド、それがRABBITでしょう。ボクも世間の評価に多少同調する部分もあります。意外に年取ってるくせにそのファッション??なんだこのクソでタルイ歌詞は??鼻に付く甘いヴォーカル・・・と批判していったら色々あるんですが、彼らにはそんな悪評を吹っ飛ばすだけの力を明確に持ち合わせてました。
それはズバリ“卓越した演奏力”です。とにかく巧い。イカ天系のバンドでここまで弾ける奴らって居そうでなかなか居なかったのよ(これ本音)。審査員が皆、インパクトとオリジナリティと奇抜さばかり追い求めていたんでね(笑)まあテレビ的には仕方ないんだろうけど。
恐らく基本はJOURNEY、BOSTON、VAN HALEN、NIGHT RANGERなどのアメリカンハードロックをベースにしつつ歌謡曲らしいベタメロが入るというのが彼らの音楽でしょう。ただやはりこいつら巧いんです。特にギターの野下俊哉!かなりのテクニシャンですよ。ベースも結構弾きまくりっす。
そんなRABBITの実力派ぶりを、ぜひアルバムを聴いて確かめて欲しいです。
まずは2ndアルバム「H.B.R.U(Hey Boy Rise Up)」でしょう。
まんまEXTREMEですね(笑)相当ヌーノの影響が垣間見えます。本人はチョット否定してたけどね。歌謡曲にファンクメタルが混ざったテイスト。でもかなり楽しめますよ。細かいこと抜きで爽快なんですよ、彼らの楽曲って。歌ってる内容もどうでも良い馬鹿なことが多いんで(笑)とにかく何も考えずに楽しめるんですよ。明るすぎだって!!でもそれが良いんだけどね。
野下のギターはとにかく強烈の一言。ニール・ショーンばりのメロディックさにポール・ギルバートのようなスムーズなフィンガリングによる速弾き、ブライアン・メイっぷりの計算しつくされたオーケストレーションなど大活躍。ほとんどの作曲も彼が手掛けています。ぶっちゃけ楽曲にオリジナリティーは感じられません(笑)が、洋楽志向の歌謡曲という点ではイケる方もいるのではないでしょうか?
シングル「Thank you my Girl」がドラマ主題歌でスマッシュヒットしてからは、多少やりたいことをやらせてもらえるようになったのか、アイドルっぽさは少し抑え目になり、より爽快なハードポップ路線を突き進んでいきます。アルバムにインストなどを取り入れたりして、アーティストらしさも追及したりしてね。
その後、「RABBITⅢ」「MR.DREAM」「MAINSTREAM」とアルバムをコンスタントに発売していく中で徐々に大人のハードロック方面に向かっていきます。っていってもかなりわかりやすいけどね。
で、ついに!ボクの中で一番オススメのラストアルバム「かなり広くて透明な世界」ですね。タイトルを見て分かるとおり、作家に外部の加藤カオル氏を入れて、歌詞、デザインなどトータルコンセプトとしての大人度合いが高まってます。歌詞が変わればここまで印象も変わるって事ですね。野下含め全体的に演奏陣はやや控えめな感じだけど、押し引きがはっきりしていて、かなり良い感じですね。こういう分かりやすい歌謡ハードロックってやっぱり必要だと思うんですね。悩み事なんか吹っ飛ぶでしょうに(笑)
残念ながらこの作品をもって解散する、彼ら。でもでもボク(だけか?)はその足跡を確実に評価していますよ!!
CD中古市場の激安コーナー(3枚100円とか)に葬られている彼らの作品群・・・みんな聴いてあげてよねー(寂)
初めまして。
ラビットの魅力を分かり合える、そんな瞬間が嬉しい限りですね。
ラスト作は衝撃の大人のROCK(彼らの作品の中では)ですので(笑)
でも、あそこまではっちゃけてたバンドって今は見当たらないし、、面白い存在だったと思うんですけどね。
野下氏には今でもガンガン弾き捲ってメジャー・フィールドに戻ってきて欲しいんだけど、今は何やってるんでしょう?
正直RABBITが活躍していた時代を全く知りませんでしたが、レンタルショップで何気なく借りたアルバムに衝撃を受け、アルバムを全て揃えました。
普通どんな好きな歌手でもアルバム収録曲やカップリング曲となると、捨て曲というか、あんまり印象に残らない曲がどうしてもありますが、RABBITにはそういう曲が1曲も無い。全曲全力投球。勢い任せの曲も確かにありますが、そこがまた良かったり。
シングルでは唯一「PERSONAL FALLING LOVE」という曲だけ知りません。あの流れでいくと良い曲ということだけは分かっていますが、入手困難とのことですのでかなり気になります。
そのシングル曲の存在はチェックしてませんでした。。全albumとThankyou~のシングルで満足してしまって・・・(笑)
しかし、リーダーの野下氏は犯罪歴もついちまって、、、復活が限りなく厳しいのがなんとも寂しい限りです。