超高速ツインリード直球篇 RACER X
2005年 10月 10日
超高速ツインリードって言葉に当時即座に反応しちゃいました。
ってことでポール・ギルバート率いるレーサーXです。
ギタ吉野郎マイク・ヴァーニーの秘蔵っ子としてシェラプネルよりデビューします。
1st「STREET LETHAL」はポールにとっても初アルバムとなる記念すべき1枚。
メンバーはポールを筆頭に、ジェフ・マーティン(Vo)、ジョン・アルディレイト(B)、ハリー・シューザー(D)の4人。名義もバンドと言いつつRACER X WITH PAUL GILBERTになってるんで。ライジングフォース方式ですね(笑)
え、ツインリードじゃないじゃんって、まあそれは置いておいて・・・(笑)
何がどうあれ注目は若干19歳のポールのギタープレイでしょう。
とにかく速い、はやい、はえ~!!
イングヴェイ直系のフレーズも多いが、スウィープ、オルタネイト、スキッピング、ライトハンド、アーミングどれをとっても激ヤバの超絶テク。
インストのM8「Y.R.O」なんかもう音符、連譜の嵐・・・はっきりいって気持ち良過ぎます(笑)
楽曲も実はポールがほぼ全曲手掛けてます。
正直楽曲の出来はフツーっていうか並々です。
いわゆるオーソドックスなHM系ですね。インギーのようなネオクラな色は意外にも少なく、ストレートなパワーコードによるヘヴィメタって感じで大袈裟な展開もないんですね。押し切ってイコっていうか。
ただ痛いのはジェフのヴォーカルかな。この人エリック・マーティンのお兄様なんだけど(後日訂正→と信じてたんだけどどうやらガセらしいです)、メタルバンドに合わせてか無理矢理ダーティーな歌い方をしてて(させられてて?)不安定かつ魅力薄なんです。ただLIVE盤はもうちょっとましなんで、やはり強制させられてたのかもね。
そして、メンバーチェンジの上に更に強力無比になったレーサーXが作り上げたのが2ndアルバムその名も「SECOND HEAT」っす。
メンバーチェンジが劇的変化をもたらしています。勿論良い方向に。
ドラムにスコット・トラヴィス(今やメタルゴッド、ジューダス・プリーストの要ですね)、ギターにポールのGITの愛弟子(っていっても年上)ブルース・ブイエを迎えて前作以上の卓越した演奏を披露してます。
ね、ここでようやく超高速ツインリードが登場するんですね(笑)
ポールもツインリードを意識したプレイが多くてヒジョーにメロディックでスリリングですな。ハーモニーパートもたっぷりだしね。
しかし、このスピード違反っぷりは本当に尋常じゃない。二人ともこの速さでビッタリハモってくるんでねえ、危険すぎます。カッコ良過ぎますって。ってか呆れてお口アングリ状態っす。
また、スコットのタイトかつアグレッシブなツーバスが煽る煽る。ドラムに牽引されるようにギターチームが俄然張り切ってますね。強力だなー。
楽曲も前作より全然いーっす。メロディーも優れてきていて、意外にキャッチーなところもあったりしてね。またツインリードのアレンジがまた絶妙。ギター好きにはヨダレもんですよ、間違いなく。全10曲しつこいくらいギターまみれなんで、オエーってなるかもしれないけど楽しんで下さいね。オススメはポールファンにはマスト、永遠インストアンセムM3「SCARIFIED」でしょう。スコットのドラムのイントロで会場が沸きに沸く様子がはっきり浮かんじゃいます。M5、M9のキャッチーさにも驚いて欲しいかもですね。イングヴェイ系メロディーのM7もいいですし。
あ、全く触れてこなかったけどベースのジョンもBIT出身だけあってとーっても素晴らしい実力の持主ですよ。少し軽めだけどね。テクニックはものスゴイっす。確か勉強家で弁護士の資格かなんか持ってたりするはず。インテリなのですな。
彼ら言うがもなLIVEも凄まじいです。ションベンちびっちまう位強烈です。当時のLIVE生で見てみたかったなあ。やはりワールドツアー出るほど評価されてなかったしね。LA辺りでのLIVEが中心になってたらしいからしょうがないけど。
そんなあなたはLIVE盤「LIVE-EXTREME VOLUME-」をぜひに。
スタジオ盤以上にアグレッシブでソリッドなサウンドの超高速ツインリードが楽しめちゃいます。これでギター好きといえどかなりおなかいっぱいになること間違いなし。
しばらくギターものはいいやなんて・・・思うわけがありませんっ!!!
何年か前に2ndのメンバー(ブルースはいませんが)で再結成され、スタジオアルバムを3枚リリース、より洗練されたポール流ヘヴィーメタルが楽しめます。また来日なんかも果たしLIVE盤も出してたなあ。ほんとポールってワーカホリックだこと(笑)
でもでも、何はともあれ、まずはこちらのオリジナル2枚をチェックです。
gwさん、呼びましたか(笑)?
ジェフ・マーティンはエリックのお兄さんではないそうです(笑)
エリックは長男で弟さんがいますけどミュージシャンじゃないです。
いや私も最初信じてましたから(笑)・・・
ジェフは初めてのソロアルバムを製作してて、
ポールがそのアルバムでもギター弾いてるそうです。
私思うに、Racer Xのポールの光速プレイを知ってて
ビリー・シーンは彼をMR.BIGのギタリストに招いたわけですけど、
MR.BIGに入ってからのポールのメロディーセンスを
すでに見抜いていたのでしょうかね・・・
ポールは天才肌なのでバンドの雰囲気に合わせて
自在に曲つくりをしてしまうのかもしれないですが。
Racer XもMR.BIGもソロもまた全然違ったアプローチで曲を作る人なので・・・
ポール大好きっこです、私(笑)