津本幸司のインテリギターインストを聴くべし
2006年 10月 01日
彼の名は津本幸司(つもとこうじ⇒写真は1stのジャケですが、、、)
ヤンギやギタマガなどで名前やインタビュー記事は読んだりしていたものの、作品には全く触れる機会が何故かありませんでした。ギターインストのアルバムを3枚位出してるってのも情報は知ってたんですけど、、、インストってハズすと結構ショックなんですよね。。。二度と聴かないっていうか(笑)なので当時は買う勇気が持てなかっただけです、、、
で、そんな時にディスクユニオンで勇気を出して(笑)思わず手にとったのが彼の1stアルバム「Subcouscious」です。1999年の発売のものなんだけど、オイラの仕入れたのは2006年に出し直したものの方です。ジャケットが異なりますのでご注意を。実はギターパートのみ全編録り直したらしいんですね。勿論全曲インストのザッツ・ギターなアルバムですよ!
これがね、かなり良い内容です。今まで聴かずに来たことをとても後悔しました。サトリアーニ、ヴァイ、アンディー・ティモンズ、スティーヴ・モーズ、ヴィニー・ムーア辺りが好みな方には、激プッシュしちゃいますよっ!
まずはとにかく楽曲がいいっ!流石バークリーで映画音楽の勉強をしていただけのことはあります。無駄のない構成、素晴らしいメロディー、隙のないアレンジと、、、もう脱帽。BGMで聴かれちゃあ勿体無さ過ぎですよ~。
またねギターのテクニックも超一流。とにかく巧い。完璧なまでにサウンドをコントロールしてます。乱れがない。音立ちの粒ぞろいも、ミュートもばっちり。強いて言うならロックギター的なラフさ加減がないのが物足りない位でしょうか?贅沢な悩みですけどねえ(笑)
不思議なもので(エレキ)ギターって不安定な要素がまた魅力だったりするんですよね。チョーキングもややシャープしてた方が気持ち良かったり、スウィープ奏法によるブロークンコードも走り気味だった方がインパクトあったり、クウォーターチョークなんてフラットしててもオイラはよりブルージーで好きだったりするし。。。まあでもこの人は、恐らくかなり几帳面で完璧主義系なんで、それはまたそれでカッコ良いんですが。
全曲素晴らしい出来だけど、個人的にはM5「FREUD'S ICEBERG」が一番好みです。タッピングによるイントロメロディーからしてテンション上がります。そしてBメロのヌーノの「GET THE FUNK OUT」もろパクリフレーズからして爽快(笑)また、サビのフレーズが超ツボ、、、ロッキンなんだけどフュージョン的でもあるし、、、中間部のヴァイ+ジェフ・ベックな雰囲気もグッド。後半の連続スウィープ技で昇天です・・・もうね、パーフェクトです。ギターインスト作品の中でもトータル的にイケてる曲の方だと思いますよ。
あとM3の流れるようなカッティングで全編に渡って構成されてる楽曲もイケてます。このカッティングの技量は彼の武器であり魅力でありますな。
また、この人の作品作りの巧さは、バッキングの妙が肝だったりもします。パワーコードに頼りがちなギターインストが多い中、切れ味鋭いカッティング、美しいアルペジオ、オクターブ奏法などをいやらしさなく巧みに取り込んでいて聴く者を飽きさせません。これってギターインスト作品にとってはかなりスゴイことです。
もうね、そんなこんなで、彼のあとの作品も全チェックすることを心に誓ったのでした。
聴いたことがあったんですが、
文面を見るとよさげですね。
俺もチェックしよっと。
恐らくそれは、2nd「絹道」あたりの曲ではないでしょうかね?
僕は未聴なんですが、アジアンテイストも取り入れたコンセプトアルバムらしいので。
上記の作品はもう少しストレートにROCKしてると思いますので。
オススメですぞ!