ギタモンその2

その1があれば当然その2もあるのです(笑)

ビーイング系ギタリストによるギター・インスト・コンピレーション第2弾ですね、タイトルは勿論まんまですよ~

その名も「Guitar Monster vol.2」デス!
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前作vol.1よりハード・ロック色が濃いギタリストが揃っていて、オイラ的にはコチラの方が好みですね。メンツはなかなか豪華で、この手の音楽が好きな人にはたまらないハズ。

M1「Blue Point」春畑道哉(TUBE)
Live at NIPPON BUDOKANの表記通りLIVE一発録りのようです。チューブのツアーでのサウンドチェックの時のものでしょうね、きっと。春畑はブルースで勝負して来ました。しかし、ワウかまし、ディストーション踏んだ強烈なサウンドでの迫り来るフレーズなど非常に攻撃的です。音が生々しいのもLIVEならでは。やっぱカッコいいです。

M2「THE ADOLESCENT」松川“RAN”敏也
ブリザードのラン登場です。ベースはラウドネスの柴田直人、野太く唸ってます。イントロの切な泣きのギターでちいと驚かされましたが、急にテンポ・アップして必殺の速弾きが炸裂です。カッティングで刻まれるメインリフがまたいーっす。ミュートかけた力強い高速フレーズに大胆なアーミング、豪快なチョーキングとHRファンはニヤリでしょう。しかし楽曲的にはパーツを組み合わせた感が否めなく乗り切れないうちに終わっちまいます・・・

M3「BONNO(煩悩)」高崎晃(LOUDNESS)
タイトルからわかるようにアチラの世界にイッちゃってる高崎兄いです。妖しげなコード進行の上をグニャグニャのメロが駆けていきます。ペンタトニックな青いフレーズも多発してて、やはり本来の高崎兄いではありません。完全にインプロヴァイズですが、メタリックなジミヘンもどきって感じでなんか物足りません。さらにアウトフレーズ連発されちゃうと、、、ゴメンなさいです。キメとのバランスを考えてラウドネス時代のようなスリル溢れるギターを期待したいですな。

M4「ROMEO&JULIET“What is a youth”」松本孝弘(B'z)
ニーノ・ロータの名作を気品溢れたドラマ仕立てでカヴァー。サスガ松本御大ですな。アコギで静かに紡ぐ繊細な調べに加わってくる美しいエレキのオーケストレーション!美し過ぎでしょう。ストリングスがまたそのドラマティック度を煽る煽る!サスティーンの聴いたオーバードライブ・サウンドで泣きのチョーキングされた日にゃあアンタ、たまりませんよ(涙)完成度高い1曲ですね。

M5「SOUND'S CHEF」鈴木英俊
軽快な打ち込みによるバック・トラックに伸びやかに歌うギターが気持ち良いです。派手なテクニカル・プレイは余り出てこないのですが、丁寧な弾き込みとフレーズの妙で聴かせていくって感じでしょうか。

M6「I WANT TO TA-TA YOU BABY」静沢真紀(STORMY)
全く知らない女性ギタリストでしたが、いきなりのイナたいブルース・ギターに驚かされます。クリーン・トーンで弾かれるペンタトニックのラインがやけに渋いです。でも、正直余り面白くないですね。。。

M7「ALIEN GRAFFIC」倉田冬樹(FEEL SO BAD)
間違いなくこのアルバムの中でイチ押しです!ダークなイントロに続くフルピッキング全開のメカニカルフレーズは、まるでモーズ先生の「USER FRIENDLY」の様で手に汗握ります!変拍子の中をキメキメで突き進んでいく倉田のギターは圧巻。また、この複雑な曲を叩くドラマー盟友、山口PON昌人もサスガ。しかし、本当に倉田はテクニシャンですね。速弾きもさることながら、チョーキングやリフ、繊細なアルペジオでもなんでも来いって感じです。この曲が気に入った方は、ぜひ彼のバンドF.S.Bの作品もチェックして下さい!

M8「SISTERS OF MINE」広瀬さとし(44MAGNUM・spAed)
ブレイクビートに呼応してアグレッシブに奏でられるジミーのギターワークはやっぱりクールっす。メロディというよりコード感のグルーヴで勝負している楽曲、故にギター的な面白さは控えめです、残念。

M9「With My Best Wishes」杉元一生(WANDS)
ヒット・ソング連発のWANDSのメンバーだけあって、メロディックな楽曲、メリハリの利いたギター・プレイといい非常に完成度の高い楽曲です。ゆっくりと奏でられるメインメロもピッキング・ハーモニクスやパンチの効いたアーミングなど小技をハサみ飽きさせませんね。スケールを駆け上がってハモったり、王道の転調など、かなり作り込みが効いており唸らせられます。結構好きっす。

vol.1同様十人十色のギターサウンドが楽しめる佳作ですが、コチラの方がHR色は強めかなと。打ち込みのトラックが主体なのは、時間と予算の制約上仕方ないのかもしれないけど、生のグルーヴを楽しめる曲がもう少しあっても良かったかなと。贅沢ですけど(笑)

とはいえ、こういうギター・インスト・アルバムって非常に売りにくいコンピ盤だったりするのにも拘らず、新録メインで作られたという事実は素晴らしいですね。好きなギタリストを探すのにこういった作品はとーっても便利なので。ぜひともハイ・クオリティなギター・コンピは今後も洋邦問わず期待したいです。まあ、難しいのは承知ですが(苦笑)
Commented by Melo at 2008-04-27 14:53 x
sorapapaさん、
M7とM9のギタリストのスコアが95年か96年のギタ−雑誌に
載っていた記憶があるのですが御存じですか?
Commented by sorapapa227 at 2008-04-27 20:58
meloさん
いやあ、全くもって情報無しです(笑)スミマセン。
っていうか、こんなマニアックな楽曲のスコアがること自体に驚きです!
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by sorapapa227 | 2008-01-14 19:59 | 音楽 | Trackback | Comments(2)

音楽やギタリスト、食、サッカー、散歩など、程よくテキトーな日常日記


by sorapapa227
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