大ちゃんのギター

木村大のアルバムは愛聴してきたんですが、実はコンサートには行ったことがなかったんですね。なんでだろう?

ってことで、早速行って来ました(笑)

2008年1月30日(水)東京文化会館小ホール

木村大 with ストリングス「威風堂々」
大ちゃんのギター_c0064706_1711624.jpg

HEXANOISEという6人のストリングスをバックに大ちゃんのクラシックギターが縦横無尽に奏でられます。

曲目は最新作「ロンドン・エッセイ」のものが中心になっていました。
誰もが知っている有名なポピュラー、ロック、クラシック曲ばかり。

「アメイジング・グレイス」「グリーン・スリーヴス」「ユア・ソング(エルトン・ジョン)」「天国への階段」「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」「アランフェス協奏曲(ロドリーゴ)」「四季より夏(ヴィヴァルディ)」「威風堂々(エルガー)」、、、

それぞれ味があり、良かったのですが、、、オイラ的にはやはり大ちゃんの武器でもある速弾きが炸裂し捲りでとにかく尋常じゃないスピードで奏でられた「エチュード12番(ヴィラ・ロボス)」と流れるような駆け上がりスケールが心地良く、ラスゲアートが高揚感を煽る大好きな「タンゴ・アン・スカイ(ディアンス)」がベストでしたね。勿論ヨーク作の難曲「ムーンタン」でのタッピングによるグルーヴィーなフレーズも良かったですし。

あ、ヴィヴァルディの四季の夏の強引な超速弾きも超絶でした。ストリングス隊に真っ向から勝負掛けててカッコ良かったな。

前半ではミスタッチが目立ったりしていましたが、全体的にはとても楽しめました。
ただ、英国王立音楽院での留学で学んだためか、大ちゃんお得意の昔のようなゴリゴリした弾き方はほとんど封印しており、一音一音、気を入れて丁寧に弾こうという表現者たろうとする雰囲気が印象的でした。これも成長と言うことなのでしょうね、きっと。

ただ、余り大人しくなり過ぎてしまうと本来の彼の持ち味だった豪快で大胆かつ技巧的なスタイルがこじんまりとまとまってしまいそうでちょっぴり心配だったりします。

大ちゃん未体験の方はアルバムからぜひに!
大ちゃんのギター_c0064706_17143127.jpg

若かりしアグレッシブなプレイが満載のデビュー・アルバム「カデンツァ17」や
大ちゃんのギター_c0064706_17113122.jpg

オイラの敬愛するアンドリュー・ヨークの作品が盛り沢山の「カリフォルニアの風」あたりから、スタートしてもらうと良いんではないでしょうか。

木村大のロック然としたクラシック・ギター・スタイルを楽しんで頂けるはずです!
Tracked from クラシック音楽ぶった斬り at 2008-02-18 07:34
タイトル : デュ・プレの天才的なエルガー他
エルガーのチェロ協奏曲はまるでデュ・プレのために作曲されたかのようだ。 ... more
Commented by elmar35 at 2008-02-10 23:50 x
こんばんわ。
クラシックでタッピング?凄いですネ。
未体験な私ですが興味深々です。
これは是非聴いてみないとダメでしょうね。(笑)
ご紹介感謝します。
Commented by sorapapa227 at 2008-02-11 12:01
elmar35さん
そうなんですよ!クラシックギターのルールなどなんのその、イングヴェイ好きを公言し、強引にバリバリ弾き捲る大ちゃん。デビューアルバムがその勢いを反映しているのでオススメです!
名前
URL
削除用パスワード
by sorapapa227 | 2008-02-10 17:06 | 音楽 | Trackback(1) | Comments(2)

音楽やギタリスト、食、サッカー、散歩など、程よくテキトーな日常日記


by sorapapa227
カレンダー